【新卒ゲームプランナー向け】マスターデータの解説を用語を極力使わず説明します

仕事ノウハウ

ソーシャルゲームの開発をすると必ずプランナーは、マスターデータと言うものを触ります。

担当する箇所によってはどのマスターデータを触るのか異なりますが、考え方や扱い方などは基本同じと考えていいでしょう。

このマスターデータに何か問題があると、不具合が発生します。

大きな不具合ですと、ユーザーに無料石を補填するため、売上に大きな影響を与えます。

不具合が長続きすれば、ユーザーが遊ばなくなるという危険もあります。

それほど、マスターデータは取り扱い要注意な代物です。

特に新卒プランナーがマスターデータを触るときは、ついうっかりして知らぬ間に不具合のまま実装して確認したら問題だらけでした。

ということも結構多いです。(鶴も新卒の時にやらかした記憶がありますw)

そこで今回は

  • マスターデータとは何かを用語をなるべく使わず説明
  • マスターデータで気を付けるべき点は何か

という基本編だけを解説していこうと思います!

マスターデータとは何?

マスターデータは簡単に説明すると
  • プランナーが指針を決めてまとめるデータ
  • 誰が操作しても意図しない変動のないデータ

です。

言葉だけだと分かりにくいので、例としてRPGのクエストをマスターデータとしてまとめてみました。
クエストNo.消費APエネミードロップアイテム
1-13がいこつゴールド、強化石(小)、進化石(火)
1-23がいこつ、オオカミゴールド、強化石(小)、進化石(火)
1-33がいこつゴールド、強化石(小)、進化石(火)
....................
あくまで一例なのと、ゲームによってはまだ必要な情報があるので、ゲームによって若干異なるということだけはご了承ください。
クエスト以外にキャラクターや武器も、このような表でまとめます。
この表のことを、テーブルまたはテーブルデータと呼びます。

マスターデータを作る前に方針を必ず決める

マスターデータを触る前に必ずやることとしては、方針を決めることです。

先ほど例に出したクエストのマスターデータを入力する前に、各項目ごとにこういった方針を決めます。

今回ですと、消費AP、エネミー、ドロップアイテムが該当します。

  • クエスト1はどんなステージ?
  • クエスト1の消費APはどのくらいがちょうどいい?
  • クエスト1で登場するエネミーはどれがいいか?
  • クエスト1でドロップしたら嬉しいアイテムは何か?

こういったことをまず決めます。

例えばこのように。

ゲームのコンセプトによってはさらに掘り下げる必要がありますが、基本的な考え方としてはこのくらいでまとめます。

まとめたら、実際に数値を各マスターデータに入力します。

入力したら実際にプレイしてチェックする

入力が終わり、問題がなければ実際プレイして自分の思った通りになるかチェックします。

最初のチェックではデバッグコマンドを使いつつ、気になる部分のみ触るくらいです。

というのも最終的なチェックはデバッカーに行ってもらうため、あくまで意図しているかくらいの確認だけでよいためです。

マスターデータで気を付けるべき点は?

マスターデータで気を付けるべき点は、いろいろありますが注意してほしい点は
  • 関係ないマスターデータを勝手に書き換えない
  • 自分が書き換えたマスターデータの変更点を理解しているか
  • 大量に書き換えることは極力控える

この3点でしょうか。

マスターデータで最も恐ろしいことは原因が分からないエラーです。

原因が分からなくなる理由もそれぞれですが、大体の原因はよくわからないうちに触ったりが結構多いです。

関係ないマスターデータを勝手に書き換えない

マスターデータは大量に情報がまとまっているので、自分がついうっかり書き換えてしまうこともあります。

また作業時間がなく一度に大量のマスターデータを投入することもあるため、更新する予定のない部分もうっかり触ってなんてこともあります。

書き換えてしまった場合は、疑わしき部分をマスターデータ上で探すか実際に触って確認するしかありません。

そのためマスターデータを書き換えた後の更新履歴は残すようにしておくことを推奨します。

自分が書き換えたマスターデータの変更点を理解しているか

実はどこを触れば、どういう変更があるかを理解した状態でマスターデータを触っているプランナーはごく一部であるというのが鶴の体感です。

正しく言えば、担当している部分以外は理解をあまりせずに対応しているという感じです。

マスターデータはジャンルによってですが、多岐にわたります。

それら全てを理解してますという人は正直いないでしょう。

とてもじゃないですが1人で覚える情報量と作業量に無理がありすぎるからです。

そのため、担当部分を決めてマスターデータを更新するくらいですから…….

なので最低限度、自分が担当している部分のマスターデータの構造は理解しておく必要があります。

ただ鶴の所感的にはマスターデータを更新して、チェックする癖が身についているのであれば何が変化するのか見た目や体感で分かるはずです。

こればかりは触って間違えるのが一番手っ取り早いでしょう。

大量に書き換えることは極力控える

一度に更新しないと確認ができないマスターデータもあるため、ついつい大量に書き換えることがある場合もありますが、正直こまめにやる方が安全と言えます。

最悪マスターデータは基本的に更新されたものがあれば、バージョンを上げることで全て反映されます。

その際に他の人が確認できない状態になってしまった!ということがあれば最悪です。

もし一部分だけの修正で済むのなら、すぐ対応できますが大きな修正の場合はバージョンを戻るということも検討しなくてはいけません。

そのため、一度に大量にマスターデータを書き換えることは推奨できません。

さいごに

マスターデータはプランナーがどういうゲームにするかという方針があるうえで、プランナー自身が設定するものです。
ですが、ゲームのコンセプトやジャンルによって方針も違い、マスターデータの種類や構造が違うのも事実です。
そのため、実際に触って覚えていくのが一番いいと思います。
一番いい方法はサーバーを担当するプログラマー、プログラマーを統括しているプログラマーにテスト用で触れる環境を用意をしてもらえば、たとえミスをして振興不能になってもすぐ対応できます。
そうやって少しずつ覚えてみてはいかがでしょうか。
それでは!

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