ゲームプランナーとして2~3年くらい働くようになった頃から、よく同期や後輩に
- 3年は最低でも働けって周りの人に言われて辞めたいのに辞められない
- 新卒や短期間で退職すると次の仕事場なんて見つからないよね
- 自分の得意分野とか分からなくてゲームプランナーに向いてるか分からない
と愚痴やお悩み相談をされることがありました。
当時でもそれらの愚痴・相談については
- アレコレ言わず辞めたいなら辞めることが最優先事項です
- 次の職場は自分の働く意思次第ですぐ見つかります
- 向いてる向いてない関係なくゲームプランナーは誰でもできます
と答えられますが、鶴自身の経験も添えたより実感が沸くかなと思ったので記事をまとめます。
ゲームプランナーとして働いているけども
- 短期間しか働いてない罪悪感がある
- いまいち勇気が持てず悩んでる
- 正直辞めるべきか迷ってるので実体験を聞きたい
という人はこちらの記事を見て行動のきっかけになってもらえればと思います。
またゲームプランナーとして働くことを見つめなおす機会になればとも思っております。
「3年は働かないと」より健康でいるが最優先
鶴も親によく言われてました。
会社に勤めたらどんなに辛くても最低でも3年は働きなさいと。
ですがそれよりも重要なことを伝えます。
働いた年数より健康でいることが最優先事項です!
鶴も最初に勤めた会社で3年は働くよう、辛いことがあっても我慢してました。
が2年働いたところで平日は終電まで働き、土日出社が当たり前の日々と職場の人のストレスで
- 固形の食べ物や飲み物を口にすると数分後に嘔吐してしまう
- 職場の人が怒ったりすると内心びくびくして泣きそうになる
- 眠っても疲れが取れず、曜日や昼夜もあいまいに感じてくる
といった言う状態にまでなりました。
それでも
- 3年は働かないとダメな人として見られる
- 会社を休んだら他の人の迷惑になって怒られる
と怯えてて、体調が辛くても出社してました。
しかし食べれない状況が続くと身体は弱ります。
ついに弱った身体を何とかしてほしいと思って病院に行ったところ、
「もう鬱になってるから、今すぐ仕事辞めようね(圧)」
と心療内科の先生に(怒られて)言われて自分がおかしくなってることにやっと気づきました。
仕事で無理をする必要は来るが、健康でなければ無理もできない
心療内科を受診した次の日。
会社におどおどしながら、上司を会議室で話ができないかと相談しました。
そして会議室で診断書を渡し、仕事を辞めたいということを告げたのです。
この時、鶴は怒られることを覚悟してました。
職場の人たちはスケジュールの遅れを取り戻そうと鶴と同じように働いているのに、鶴だけ辞めるのは許されないと思ってたためです。
そして上司の仕事が辛いということも知ってたため、罵られてもいいよう会議室で話ができないかとお願いしたのでした。
実際は怒られるということはなかったです。
仕事が辛いという気持ちを素直に告げてくれたこと。
病気になるまで働かせてしまったことを逆に謝られました。
確かに無理をしないといけないこともどんな仕事でもあります。
ただその時に健康でなければ、無理どころか通常の仕事すらできません。
そのことを上司は優しく教えてくれたのでした。
そうして会社を退職した後も、健康はとても大切なものだったことを思い知らされたのです。
健康な人間でなければ雇ってもらえなかった
こうして療養して鬱でおかしくなった身体も無事回復。
固形物をしっかり食べられるようになった頃。
新しい職場を探すため、就職活動を行っておりましたが難航しておりました。
どうにか見つけた仕事先も業務委託で何とか働けたものの、継続して働くことはできません。
その理由が「健康な人ではないから」です。
この発言に対して、かなり不満を感じました。
確かに無理をしなければならないこともあるため、健康ではない人が無理できるか不安になるのも分かります。
ですが、そもそも無理をさせているのは会社の方でした。
一度でも健康じゃなくなった人を雇わないというのも、おかしな話だなと思っていたからです。
おかしな話と思いつつも鶴はなるべく退職の事実を伝えて、それでも雇ってくれるところはあると信じていました。
面接で退職のことを聞かれたら、体調不良(鬱になってしまって)と伝えるようにしてましたが残念なことにお祈りメールしかもらえませんでした。
この時の鶴は「健康な人でないと雇ってくれないのだ」と感じ、面接で退職の理由について聞かれたら体調不良(鬱)と答えなくなってました。
それがよかったのかようやく正社員として雇ってもらえましたが、悲しい出来事が起こります。
入社して数週間足らずでトラウマがフラッシュバック!
人前で取り乱す事件勃発!!
プレゼンテーションを社内の人にし終わった瞬間、急にです。
終わってからいきなり泣きじゃくって、震えが止まりませんでした。
2時間くらいでしょうか。
会議室のその場でずっとしゃがみ込んで、何とか落ち着くことができましたが次の日には職場の人は腫れ物に触るような扱いで接するようになってました。
さすがに自分もおかしいなと思ったのと他人にこれ以上迷惑をかけるわけにもいかないと思い、心療内科に再び通いつつ働き続けました。
時間が経てば前と変わらず接してくれる人が増えてきましたが、自分が居心地が悪いと思ったため、そこの職場は1年で退職したのです。
健康な人間を維持してこそ仕事を任せられる
そして最後に勤めた会社で「健康な人間=雇ってもらえる」という考えが一変します。
この会社でも鶴が体調不良(鬱)で会社を退職したことは伏せて業務委託として働いておりました。
そこでもストレスと忙しさで体調や精神がおかしくなってましたが倒れたら仕事を任せられる人もいないため、根性論で食いしばっていました。
毎日夜遅くまで働き、土日は極力出社しないようにするために。
そんな時、上司にふと呼び出され、この話をされました。
健康な状態を維持できなければ仕事は続けられない。
そして、これ以上任せられない。
多少遅れてもいいから他の人に作業を振って、
手を抜けるところを見つけてください。
最初は何を言っているか理解できず、否定的な意見ばかり言っていた覚えがあります。
納得はできなかったものの、最終的には他の人に作業を振るようにして自分の抱えてる仕事を終わらせてみました。
そして次の仕事をしようと思いましたが、体調不良(風邪)で2日ほど寝込みました。
何とか回復したところで出社してみたら、私の仕事は休む前より減ってました。
私以外の人でも問題なくできたのかと安堵した半面、不安も感じたのです。
健康な状態じゃないと仕事がなくなると。
その不安はまさしく正解だったようで、休みがちになると自分の仕事は減りますが仕事を振ってもらえるという信頼も減っていたのです。
新卒や短期間で退職しても次の職場は見つかる
鶴は最初に勤めた会社は約2年しか働いてません。
それでも同じ業界・職種で仕事先を見つけました。
それは諦めず自分と価値観の合う職場を探し続けたからです。
(確かに健康ではないという理由で、就職先を探すのに難航はしておりましたが)
鶴自身もそうでしたが数か月、1~2年しか働いてない人は大体は業界の相場が分からず、3年は働かなければという思い込みで自身の価値を理解してないだけです。
では相場を理解するにはどうするのか。
転職サイトに登録しましょう!
3年未満ならば企業も積極的に採用してくれやすい
まず数か月・1~2年働いた人たちは第二新卒の部類に分類されます。
第二新卒の定義は解釈は少々あいまいな部分もありますが大まかにいうと
- 新卒で入社して3年未満の人
- 短期間でも社会で働いた(アルバイトを除く)
- 4年制大学卒業で考えれば25~26歳ぐらい
に該当する人のことを言います。
そして、第二新卒は自力で探すよりも転職サイトには求人が多く集まってます。
さらに第二新卒は中途採用よりも採用されやすいと体感がありました。
企業側の理由としてはやはり。
- 新卒で教えるべきことを最低限覚えてる(はず)ので手間や暇が少なくて済む
- 中途より若く、仕事に対して適応力が高いと見込んでる
- 社風にも馴染んで職場の人たちと仲良くなりやすい
というのがメリットでしょうか。
確かに手間やコストが抑えられる分、嬉しいですよね。
ただデメリットはまたすぐに会社を辞められるかと不安であるということです。
鶴も必ずといっていいほど聞かれました。
最初は健康面で答えてましたが、ゲーム業界で忙しくないというのはほぼないため、失敗した理由と改善案はセットで答えられるようにしてください。
ゲームプランナーは誰でもできます
なぜゲームプランナーは誰にでもできると鶴は言うのか。
それはゲームプランナーとしての専門的なスキルがほぼないからです。
ゲームプランナーはプログラムやデザインの知識を理解できていれば、ゲームプログラマーやゲームデザイナーに仕事を依頼できます。
またスケジュール管理や人とのやりとりを中心とした働き方なのでスキルよりも行動力の方が問われるからです。
そのため、スキルがなくても行動力・人とのやり取りを避けて生きてたいという人でない限り誰でもできると思ってます。
この話を聞いてゲームプランナーは一番楽そうと感じる人もいると思いますが、鶴はむしろ逆と考えてます。
ゲームプランナーほど苦労をすることが多いと思ってます。
誰にでもできるからこそ正解がない
ゲームプランナーが苦労するのはなぜか。
それは
- 正解もないルールを何が正しいかを決め続けなければならない
- プログラムやデザインの知識を理解し続けないといけない
- 自分以外のスケジュールや仕事に常に追われる
の3つが主な理由だからです。
人によって何が一番苦労するかも変わりますが、解決策も見つからない正解もないルールを何が正しいか決め続けなければならないことが難しいと思ってます。
ゲーム開発は世に出ない限り、夢中になれる面白いゲームなのかストレスばかり感じて面白くないゲームなのか分かりません。
また面白いゲームといっても人それぞれということもあり、正解がありません。
そして面白くないストレスばかりのゲームですと、大体それを考えて現場をまとめているゲームプランナーへユーザーが怒りを向けるわけです。
鶴自身も携わってきたゲームで批判的なコメントを見つけると残念な気持ちになります。
ただ一部のユーザーにはちゃんと励ましや楽しいといったコメントもあるので、そういった内容を見ると喜びを感じました。
さいごに
鶴の時代はまだ3年働くことが社会人として最低限のルールとして思っていましたが第二新卒の市場価値は最も高いのが現状です。
そのため、もし既に
- 体調や精神的に辛い
- 人間関係で強いストレスを受けている
というのであれば、健康でなくなる前に辞めてしまうのがいいことです。
健康ではない人は
- 企業からも採用されにくい
- 仕事を任せられるという信頼感が少ない
という就職で苦労した鶴の実体験があります。
不健康になってしまったら、仕事も信頼も失うという最悪の状況になりかねません。
そうなる前に転職サイトに登録して自分の価値を見極めておくことを進めます。
初めて転職するには不安も感じることが多いですが、転職サイトなどの情報収集や諦めず行動することで必ず報われます。
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