今回は前に書いた記事で、ソーシャルゲームの開発プランナーを目指す方に必要なスキルや知識を解説していきたいと思います。
【ゲームプランナー未経験者向け】ゲームプランナーに必要なスキルや知識を経験者が答えます!
ソーシャルゲームのプランナーで必要なスキルを上げるなら3つ
鶴自身がソーシャルゲームの開発プランナーとして働くなら、これは必要スキルと言えるものは以下の3つの力でしょうか。
・不具合や問題の原因を分析する力
・状況を理解して素早く行動する力
なぜこれら3つの力が必要なのか。
こちらについて、まず解説していきます。
売上の要因などを考えて推測する力
ソーシャルゲームの開発をするプランナーなのに、
なぜ運営のことを心配しないといけないの?
こう思う人がいると思いますので、まずこちらについて解説いたしますと。
会社によってですが、中小企業のゲーム開発会社は開発と運営を並行して行うことが圧倒的に多いです。
稀に運営が安定してきたら、ゲーム運営を主にしている会社に任せるという場合もありますが、ほとんど見た記憶がありません。
現実的な話をすると、ゲームをリリースしても2年以上生き残れるものが正直少ないですので、基本的には開発と運営がセットであると思っておくとよいでしょう。
そのため中小企業のほとんどは
2:新しいゲーム開発の仕事を見つかったら、人数を集めつつ開発を進める
3:リリースして運営が始まって、人手が足りないなら募集
という流れでソーシャルゲームの開発&運営が続きます。
ほとんどの会社が開発後も運営を続けていくため、ソーシャルゲームのプランナーは売上のことも考えて仕事をしなくてはいけません。
不具合や問題の原因を分析する力
ソーシャルゲームの開発・運営をしていくうえで怖いのは、
- 売上に大きく影響する不具合
- スケジュールが遅延・大きな変更するといった問題
と言った不具合と問題です。
不具合や問題が発生したら、
2:ディレクターに状況を説明して、どのように対応するか動く
3:不具合の場合は、思い当たる箇所をプログラマーに協力をして原因特定
4:特定が特定できたら、プランを立てて即座改善
というのが大体の流れです。
原因により蹴りですが、マスターデータといったプランナー側の問題であれば対応を瞬時に行う必要があります。
スケジュールが遅延した場合も、担当部分のプランナーが原因をディレクターに報告。
ディレクターの判断で、遅延して影響出るスケジュールを変更します。
また月の売上を確保するために、当初の予定から変更して次の月に出そうとしてたイベントやキャラを登場させるといったこともあります。
状況を理解して素早く行動する力
不具合や大きなスケジュール変動があった場合、プランナーが予定・対応する内容を最初に指示します。
そのため状況を正しく理解しなければ、対応や準備ができません。
また開発プランナーとして長く働いていけば、後輩プランナーやプログラマーやデバッカーなどに指示をして動いてもらう必要が出てきます。
大きな不具合が起きた時に、状況を正しく理解して行動できなければ解決に時間もかかります。
対応時間がかかれば、その分ユーザーはゲームをプレイできないため、課金する人の現象に繋がります。
どうやって3つの力を鍛えればいいのか
では今まで説明してきた
・不具合や問題の原因を分析する力
・状況を理解して素早く行動する力
これら3つをどうやって鍛えればいいのか。
結論から言うと、
実際にゲーム開発の現場で経験して学んでください!
が一番手っ取り早い答えです。
が、ソーシャルゲームのプランナーを目指すために行動している就職活動をしている方からしたら。
就職まだできてないのに、そんなことできるかー!
今年働き始めた新卒でも
働き始めたばかりで、何もかもわからないのに
経験城だけ言われても困ります!!
と不満を言われそうなので、実際に3つの力を鍛えることができる方法を1つずつ解説していきます。
売上の要因などを考えて推測する力は、日ごろから仮説立てて推測すれば身に着く
ゲームの売上が好調・不調の原因は正直に言うと、誰にも分かりません。
ですが、何らかの要因があったからこそ売上が好調だったり不調だったりするわけです。
好調の要因が特定できれば、その要因に刺さる施策を効果的に打てます。
そうすれば、ユーザーが課金してくれやすくなるでしょう。
不調の要因が特定できれば、ユーザーのストレスを改善して、プレイ時間が増えて課金に繋がるきっかけにもなります。
これらの要因を知るためには、推測を立てる必要があるというわけです。
売上要因を考えるのは、仮説をたてる→推測するまででよい
最初に説明した通り、売上が好調・不調の要因は誰にも特定できません。
ですが好調・不調になった推測をして、要因がこれであろうというところまでは突き止めることができます。
そのためには、やはり日ごろから鍛えるのが一番だと鶴は思います。
何で仮説を立てて推測すればいいか悩む方は、ゲームに限らず自分が好きなグッズや商品で人気である理由はなぜか考えてみるとよいでしょう。
不具合や問題の原因を分析する力は、仕様書やフローチャートが書ければ身に着いていく
ゲームの不具合・問題の原因を分析する力は、仕様書やフローチャートを書くようにすれば自然と身に着いていくでしょう。
理由は、不具合や問題は仕様書やフローチャートで予期してないことがほとんどだからです。
ゲーム開発における不具合・問題は仕様書やフローチャートに書かれてないことを示します。
つまり、仕様書を書いている段階である程度は不具合や問題が可視化されるのです。
ただ仕様書の段階では問題なかったけども、実際にプログラムを書いていたら別の問題が出てきたということはあります。
それでも何を優先すべき点か。
どれが問題であるかを取捨選択すれば、必ず解決され、何が不具合だったのか・問題だったのかを覚えていきます。
プランナー未経験者なら、好きなゲームで仕様書・フローチャートを書いてみる
やはり、オススメは自分の好きなゲームで仕様書やフローチャートを書くことです。
自分の好きなゲームであれば、ある程度仕組み自体を既に理解しているはずなのでスムーズに書けるはずです。
その際に意識してほしいのは、どのタイミングでどういったデータが必要になるかです。
ソーシャルゲームではマスターデータを作るのですが、その際に必要なデータは何かが理解できていないと作業することができません。
なので、ゲームの流れと言うよりもデータの流れをフローチャートとしてまとめるようにしてください。
新卒プランナーなら、既存の仕様書・フローチャートを真似する
会社によって仕様書・フローチャートのフォーマットが決まっています。
そのため仕事に慣れるという点でも、既存のものを真似をするのがいいです。
意識してほしいこととしては、イレギュラー(プランナーが想定してないもの)は何かを考えて書いてほしいです。
鶴の持論にもなるのですが、仕様書・フローチャートはイレギュラーはどうするかまとめたものでもあります。
ただし、ゲームやジャンルによってイレギュラーの対処方法は異なります。
そのため、プランナーが中心になってまとめ、共通の認識として資料を用意するわけです。
状況を理解して素早く行動する力は、責任者・担当者を追い続ける
自分の担当部分で何か問題や不具合・質疑応答をする場合は誰に聞けばいいか理解しているので、すぐ行動することができます。
ゲーム開発や運営時の場合、どこでどんな不具合が起こるかは分かりません。
一見自分の担当ではない部分で問題が起きたとしても、実は詳しく調べていたら問題を起こす原因になっていた。
なんてことも結構あります。
そのため、迅速な対応の際には
・問題があった担当者や対応する人はだれか
・対応までに時間はどのくらいかかるか
を把握して動く必要があります。
つまり日ごろの自分の作業で自分の次または前に仕事をする人はいないか。
誰が何を担当しているか知り、声をかけあうことをしていればすぐ動くことができます。
もし自分の担当部分で問題があったけど、自分だとすぐ対応するのに難しい。
という場合でも、担当者は自分であるという発言と、何が問題なのかを共有できれば解決に繋がります。
そのため自分の仕事で関係する人や責任者を把握していることが重要と思うわけです。
さいごに
以上がソーシャルゲームの開発プランナーを目指すうえで必要なスキルと思うものと、鍛える方法でした。
ソーシャルゲームの開発・運営には決まった正解がないのと、会社により蹴りというのがあるため、鶴が今回お教えした方法も実は1つの考え方にすぎません。
ですが、鶴自身がゲーム開発のプランナーとして、今まで携わったソーシャルゲームの開発・運営の体験したうえで必要だと思うことをまとめております。
これからゲーム開発のプランナーを目指す就活生、新たに働き始めた新人プランナーに役立つことだと思いましたので丁寧にまとめました。
こちらの記事がお役に立てたら嬉しいなと思います。
それでは~
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